あるべき環境を目指す
「遠野オフキャンパス」

私たちは、遠野の魅力を多面的かつ専門的な視点から探り、実践を通して固有の環境を再生し、持続可能で豊かな未来を築くことを目指す活動を進めています。

主なオフキャンパス

オフキャンパスとは、社会そのものを学びの現場ととらえ、都市や地域の事業、環境に関わる場です。遠野では、2012年から各分野の専門家、大学(院)生、地元の高校生、地域の人たちとともに、町家や馬、農業、生業などさまざまな視点からテーマを設定し、活動しています。一軒の建物から市街地、荒川高原、他地域とのかかわりを視野に入れ、足元にある「くらし」について考えていきます。
馬とくらしオフキャンパス

『遠野物語』の原点を成す荒川高原とクイーンズメドウ・カントリーハウス(遠野市附馬牛町)でフィールドワーク(野外調査)を行うプロジェクトです。中世から続く遠野の馬文化と現代の新たな試みを体験します。

三田屋オフキャンパス

遠野市の中心市街地の一角にある元呉服店「三田屋」を舞台にしたプロジェクトです。建物の実測・痕跡調査、補強や修繕を通して街場のくらしを探ります。

生業オフキャンパス

遠野の生業を調査し、継承の方法を探るプロジェクトです。2014年度は、長年、家族経営を続けてきた酢屋の「丸与酢醸造店」、麹屋の「大徳屋商店」、豆腐屋の「新里豆腐店」の三軒を訪ねました。

地域性は川の流域から生まれる

MEMBER

田瀬理夫
たせ・みちお| 造園家。1949年東京都生まれ。千葉大学園芸学部造園学科で都市計画と造園史を専攻。73年富士植木入社。77年ワークショップ・プランタゴを開設し、78~86年SUM建築研究所の一連の集合住宅プロジェクトに参画。農業生産法人株式会社ノース代表。
徳吉英一郎
とくよし・えいいちろう| 1960年神奈川県生まれ。1996年岩手県遠野市に移住。遠野ふるさと村、道の駅遠野風の丘の開業に関わる一方、各地域のツーリズム関連の業務を行なう。現在は農業生産法人株式会社ノースにて、馬付き住宅「クイーンズメドウ・カントリーハウス」(遠野市附馬牛町)の運営を行う。
安宅研太郎
あたか・けんたろう| 建築家。1974年埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院建築専攻修了。アタカケンタロウ建築計画事務所(※HPリンク)代表。住宅から集合住宅、研修施設、幼稚園、パブリックアートなど様々なプロジェクトを手掛ける。芝浦工業大学、東京電機大学、武蔵野大学、京都造形芸術大学非常勤講師。
伊藤泰彦
いとう・やすひこ| 武蔵野大学工学部教授。1969年神奈川県生まれ。東京工業大学理工学研究科建築学専攻修士課程修了。建築設計のほか、子どもの住環境教育や建築都市フィールドワークをテーマに、日本建築学会や自治体などで活動している。
松井真平
まつい・しんぺい| 編集者・ライター。1978年千葉県生まれ。日本大学理工学部建築学科卒業。卒業後、2年かけて30カ国を回る。現在、株式会社ミルグラフ共同代表。
尾内志帆
おない・しほ| 編集者・自分史研究家。1983年群馬県生まれ。武蔵野美術大学建築学科卒業。雑誌編集者を経て、2012年慶應義塾大学大学院入学。社会学的フィールドワークを手法に、コミュニケーションについて研究。現在は丸の内でOLをしながら、個人メディアや自分史をテーマに活動している。
 森純平
もり・じゅんぺい| 建築家。1985年マレーシア生まれ。東京藝術大学大学院建築専攻修了。在学時より建築から時間を考え続け、舞台、展覧会、状況を生み出す現場に身を置きつづける。主な仕事におっとり社、madlabo、PARADISEAIR、SITE project。

Living in National Treasures

HEii pressは、新しいまちづくりの情報を伝えるフリーペーパーです。「Heii」とは、かつての遠野から沿岸部までを含んだ地域をさす「閉伊(へい)」と、「平易(へいい)」を合わせた造語です。「内陸から沿岸部までを含めた広い視野に立って、当たり前のことを大切にする」そんな地域づくりを目指して発行しています。